換気設備にはどんな種類がある?

リフォームで断熱性・気密性を高めた家にする場合、「換気設備」も非常に重要なものとなります。
ですが、換気設備といっても一つだけではありません。
どのような種類があるのでしょうか?

■第一種換気

第一種換気は給気用と排気用の換気ファンを取り入れ、強制的に空気の流れを生む換気設備を指します。
確実に給排気を行うことができ、気密性が高く空気の流れを作るのが難しい住宅には最適と言えます。
また、戸建てとアパート・マンションなどの集合住宅など、様々な建物に取り入れることが可能です。

■第二種換気

第二種換気は給気のみ換気ファンを使い、排気は排気口で自然に排出していく方法です。
押し込み換気とも呼ばれていますが、あまり一般住宅では使われていない換気設備となっています。

■第三種換気

第三種換気は、排気のみ換気ファンを使い、給気は給気口で自然に取り入れる方法です。
この換気設備は家の中でもキッチンやトイレなどの臭いや熱がこもりやすい場所に多く取り入れられている換気設備となります。

自宅でよく使われるのは第一種換気と第三種換気で、それぞれ家の中でも使い分けが必要なことが分かっていただけたかと思います。
それぞれの特徴を踏まえて、換気設備を取り入れましょう。

■換気設備を導入する他のメリット

換気設備の導入は結露を防ぐ以外にもシックハウス症候群対策につながります。
シックハウス症候群は壁紙や建材、塗料に使用されているホルムアルデヒドやトルエン、キシエンなどの化学物質の影響で頭痛や吐き気、喉の痛みなどの体調不良を発症してしまうものです。
現在、新築ではシックハウス症候群対策のために機械による換気設備が義務付けられています。

■現在取り入れている場合は換気設備のメンテナンスも行おう

リフォームを検討されている方には特に関係ないと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、換気設備は長い時間使用しているとどうしても目詰まりしてしまい、正しい効果を発揮できません。
そのため、リフォームを行う際にはメンテナンスや必要であれば取り替えなども行うと良いでしょう。
リフォーム業者へ見積もり前のチェックの際に相談してみましょう。