予算オーバーしコストダウンを図るときの意外な落とし穴
リフォームで「予算オーバー」してしまうのはつきものですよね。
予算オーバーしたことでコストダウンを図ることに・・・。
しかし、値段を下げることばかり頭にあって、質の良いリフォームへの目的は果たせるのでしょうか?
今回は、せっかくのリフォームを台無しにしないためにコストダウンしたのに、なんだか納得のいかない結果になってしまったという失敗ケースをご紹介します。
本当に大丈夫?コストダウン失敗例
木造一戸建て築23年のAさん宅。
キッチンが古くなって、ものがあちこちに溢れてしまい使いづらくなってきたため、キッチンをLDKにリフォームすることにしました。
キッチンにはこだわりがあり、憧れのオールステンレスのシステムキッチンを最初から考えていたのです。
テレビを見たり、家族と会話しながら楽しく料理するのを夢見て、対面キッチンを希望しました。
そして収納箇所を増やすため、少し増築も考えています。
しかし、実際の見積もりを見てみたら明らかに予算オーバーです。
仕方なく、コストダウンを図ることになったのですが・・・。
【Aさんのコストダウン案】
1.システムキッチンを木製のキッチンへと変更
2.食洗機とIHは取りやめ
3.床暖房も取りやめ
4.間接照明を数ヶ所中止
5.窓のサッシとガラスの断熱性能のグレードを下げる
6.フローリングの材質もグレードを下げる
7.珪藻土の壁をビニールクロスに変更
このような方法でコストダウンをしました。
まだ予算には届きませんが、かなり値段も下がりほっとし、もう一度他に削るところがないか見直したのです。
でも、よくよく考えてみると不安な気持ちがどんどん出てきて「本当に大丈夫なのかしら?」と心配に。
安い買い物じゃないし、これから20年はこのままになることを想像すると・・・考えこんでしまいます。
視点を変えて考える!欲しいものを諦めるのではなくて・・・?
当初考えていたものを諦めたのに、値段も下がらない・・・このような事例はよく見かけます。
一生懸命考えて我慢したのに、予算もおさまらずリフォームの満足度もいまいち。
建築に関する工事は複雑なため、これを中止したからといってあまり金額は変わらないケースがあるのです。
それよりもちょっと小さくすれば大きくコストを下げられるのに、実はこれに気付かない人が結構いるのです。